虫除けスプレー使ってますか?
春・夏といえばキャンプのハイシーズンです。
緑も綺麗で気持ちいい季節なので、ファミリーキャンプ・グループキャンプを中心にキャンプ場が一気に混み合う時期ですね。
気温も高くなってくるため、外で薄着で過ごせるのも人気の理由です。
でもそんな楽しくキャンプをしている途中にふと、脚や腕をボリボリボリ…。
自分の腕や脚がぷくっと赤く膨れているのを見た瞬間、一気にキャンプに集中できなくなりますよね。
虫がすぐ近くにいるんじゃないか、他に刺されているところはないかとキャンプどころではありません。
そんな事にならないようにあるのが「虫除けスプレー」。
蚊やブヨを始めとした虫が近寄らないようにしてくれる頼れるヤツです。
でもそんな虫除けスプレーも種類があることを知っていますか?
どんな種類があって、どんな効果があるかを知れば適切な虫除けスプレーを選んで楽しくキャンプができること間違いなしです!
虫除け成分:ディートとイカリジンって?どっちを使えばいいの?
虫除けスプレーと一言で言っても、成分は大きく2種類に分かれています。
それがディートとイカリジン。
この2つは効果にどのような違いがあるのでしょうか。
ディートとは(DEET)
蚊やブヨ(ブユ)・アブなどの吸血性昆虫の忌避(きひ)効果だけでなく、ダニやノミなどにもがあります。
アメリカ陸軍により1946年に軍事用として開発され、その後1957年に民間で使用開始された、歴史の長い虫除け成分です。
日本では濃度30%までの商品が発売されています。
下にも記載しますが、濃度=効果時間です。忌避効果自体の強さには関係ありません。
対象 | アブ・ブヨ(ブユ)・アブなどの吸血性の昆虫 マダニ イエダニ トコジラミ サシバエ ノミ ヒル ツツガムシ(ディート濃度12%以上) |
効果時間 | 5%:~90分 10%:~120分(最大2時間) 30%:~480分(最大8時間) 使用方法、汗などにより変動あり |
使用上の注意 | ・6ヶ月未満の乳児には使用できない。 (30%は12歳未満には使用できない。) ・2歳未満は1日1回まで、2歳以上12歳未満は1日3回まで 。 ・12歳未満は顔面への使用は避ける。 ・肌に炎症が出る場合がある。 |
ディートのメリット
- イエダニやトコジラミに効果があるため海外旅行での使用が効果的。
- 市販されている商品が多く、購入しやすい。
- 濃度30%は長時間(10時間)効果がある。
ディートのデメリット
- 年齢制限や使用回数制限があり、子どもへの使用に向かない。
- 刺激が強く、敏感肌の人は炎症反応が出ることがある。
- 濃度が高いディート(80%以上)はプラスチックを溶かすため、体への影響が心配。
ディートまとめ
現在販売されている多くの商品を見てみると、ディートの記載があります。
特に危険が叫ばれているのも聞かないため、直ちに体には影響がないといったところでしょうか。
ディートは対象になる虫の種類が多く、様々なシチュエーションで使えそうですね。
特にアジア圏に海外旅行に行く方はディート入りの虫除けがおすすめです。
ただ子どもには使用できなかったり、回数制限がありますので、その点では注意が必要です!
効果を求めるのであれば、サラテクトミストリッチリッチ30がおすすめです。
イカリジンとは( Icaridin )
1986年にドイツで開発された新しい虫除け成分です。
日本では2016年から発売されました。現在濃度15%のものまで市販されています。
対象は蚊・ブヨ(ブユ)・アブ・マダニです。
肌に優しく、12歳未満の子どもや赤ちゃんにも使える話題の虫除け成分です!
対象 | 蚊 ブヨ(ブユ) アブ マダニ |
効果時間 | 15%:~480分(最大8時間) 使用方法、汗などで変動あり おおよそディートの半分の濃度で同程度の効果時間 |
使用上の注意 | 現在副作用の報告なし |
イカリジンのメリット
- 使用に年齢制限や回数制限なし。
(12歳未満や乳幼児にも使用可) - ディートと同じ濃度の場合、効果時間が2倍ほど長い。
- 肌に優しく、刺激が少ない。
イカリジンのデメリット
- 対象の種類が蚊・ブヨ・アブ・マダニのみ
- 海外旅行に不向き
- まだ使用されるようになってから歴史が浅い
イカリジンまとめ
最近ドラッグストアにも並ぶようになったイカリジン成分の虫除けは、何と言っても安心して子どもにも使用できることが最大のメリットですね。
どうしても真夏のキャンプでは水遊びをしたり、汗をかいたりと成分が流れてしまう機会が多いです。
効果時間も長く、使用回数も制限がないので、お子さんにはイカリジン一択と言ってもいいのではないでしょうか。
ただし、対象の虫の種類が少ないので、森の奥に入るようなキャンプの場合は他の虫に刺されたりする恐れがありますのでご注意をお願いします!
濃度=効果の強さには関係がない?
上の文中にも書きましたが、濃度と効果の強さには関係がありません。
ディート5%とディート30%を見比べたら、確かに30%の方が虫を寄せ付けない印象がありますね。
ただ、それは大きな勘違いです。
濃度=効果時間の長さ です。
濃度が低いものをつけたからといって、効果が薄いわけではありません。
代わりにこまめに塗り直しをすれば大丈夫です!
効果的な虫除けの塗り方
それでは刺されにくい虫除けの塗り方はなんでしょうか。
ベストな使い方を紹介したいと思います。
これはジェル・ミスト・スプレー全てに共通することですが「しっかり手で伸ばす」ことです。
よくスプレーをしてそのまま終わりにしてしまう人がいますが、やはりそれだとムラができてしまい、効果が残っている部分となくなった部分が出てきてしまいます。
そのためスプレーでもしっかり手で伸ばしてムラをなくすことが重要です。
その上で濃度に合った時間でこまめに塗り直しをしましょう。
まとめ
ディートとイカリジンの成分、メリット・デメリットについて説明をしましたが、どちらがお好みでしょうか?
海外旅行に行く人はディートがおすすめですし、子どもがいるご家庭はイカリジンの方が向いているかもしれません。
どんなときでもどっちがいい?こっちがいい!ということはありませんね。
キャンプに行く場所、子供の年齢などによって使い分けるのがいいかもしれませんね!
ストレスにしかならない虫刺されを防いで楽しくキャンプできるように、是非虫除けスプレーをつけましょう!
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