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ぶどうはどれくらいの鉢で育てられる?小さな鉢でも大丈夫?

お勉強

広い庭や畑はないけれど、自分でぶどうを育てて食べてみたい!

そう思う人は多いはずです。

でもどれくらいのスペース、鉢のサイズがあればぶどうは作れるんでしょう。

よくあるのが、総合的な植物育成のサイトには「ぶどうは6~10号くらいの鉢で」なんて事が書いてありますが、僕からしたら大きな間違いです。

ぶどうを安心して作りたいならやはり土の量=根の伸ばせる範囲はそれなりに必要です。

今回はぶどうの種類に応じてどれくらいの鉢のサイズが必要かご説明します!

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よく写真で小さな鉢に大きなぶどうがなっているけど?

通販や写真で見る小さな鉢に実をつけたぶどうは、取り木という技術で育てられています。

冬の間に、大きなぶどうの木の枝を鉢の下から通し、水苔や土で覆います。

春が来ると、枝は成長し花を咲かせ、実をつけますが、この時期はまだ木に繋がっています。

ぶどうの枝は根を張りやすいため、鉢内でも根が伸びます。

実が十分に成長した後で、枝を木から切り離して土を詰めます。

つまり、ぶどうが鉢内で育っているわけではないのです。

詐欺のように見えますが、実際その鉢で育てているとは一言も書いてませんからね。

○号鉢だけじゃダメ!大切なのは土が何リットル入るか

「10号鉢に植え付けましょう。」なんて書いてあるサイトも多いです。

10号鉢=直径30cmの鉢のことをいいますが、それだけでは情報が不十分です。

鉢のサイズ=鉢の直径なので、直径が大きくても浅い鉢では非常に少ない土の量になってしまいます。

深さが10cmの鉢と30cmの鉢では、土の量が3倍も違ってきます。

土の量が違うと言うことはそれだけ根の張り=植物の生育が違うということ。

重要なのはその鉢に何リットル土が入るかという点ですね。

ぶどうによっても土の量は違う!

ぶどうと一概に言っても、大きく分けて種類がいくつかあります。

その種類をどれくらい作りたいかによって鉢のサイズは大きく変わってきますので、自分の作りたい種類のぶどうはどれに当たるか確認しておきましょう。

ぶどうは地植えした場合、深さだけで言えば1m以上は根を伸ばすようです。

地植えに比べたらかなり制限されてしまいますが、どれくらいの土の量があれば作れるのでしょうか。

正式な答えはどこにもありませんが、鉢植えで作っている現状から説明したいと思います。

小粒でたくさん食べられるぶどう!(デラウェアや○○シードレスなど)

デラウェアやヒムロッド、BKシードレスなど小粒でつるつるっと皮から出てくる昔ながらのぶどう。

育てやすいです。

自宅の鉢植えで作っているヒムロッドですが、当初は10号深鉢(深さ30cmの菊鉢ってやつですね)で作っていました。

土の量は約15Lですね。

それでできるのは3~4房といったところです。

もっとうまくすればできるのかもしれませんが、この容量の鉢だと大変な点が一つ。

夏場は水分が足りません

ぶどうはかなり水分を土から吸い上げる&夏場はすぐ土が乾いてしまうことから、このサイズでは毎朝毎晩水をあげないとすぐ果実がしぼんでしまいます

家にずっといる場合はしっかり世話ができると思いますが、会社勤めだったりすると朝忘れたり夜くらくなってしまったりで土が乾燥してしまうことがあります。

そうすると実がしぼんで落ちてしまうので、なかなか難しいです。

今は不織布の鉢で根域制限をしながら地面に植えているので、水分の心配はありません。おかげで35cmくらいの不織布鉢でも6房くらいは安定してできています。

小粒ぶどうの場合は30×30cmの15リットルくらいの鉢はほしいところです。

大粒で食べ応えがあるぶどう!(シャインマスカットや巨峰など)

今の人気があるぶどうは大粒のぶどうがほとんどだと思います。

シャインマスカットを作ってみたいって人、多いんじゃないでしょうか?

他にも巨峰や藤稔、クイーンニーナやピオーネなど一粒がゴロッとしているぶどうです。

これは実の大きさと比例して土の量もそれなりに必要になります。

大粒のぶどうの一房は、デラウェアなど小粒のぶどうの3~4倍の重量があります。

つまり水分もその分維持していく必要があります。

農業技術事典NAROPEDIAによると根域制限(鉢やコンテナ)栽培は「40~70L程度の培土を使用することが多い。」とあります。

そしてぶどう栽培では土の量を60リットルとすることで、植栽1年目で樹形確立、2年目から収穫、4年目で成園化可能いう富山県の研究もあります。

うちの大粒ぶどうは直径50cmで、土の量は59リットルの不織布鉢で育てています。

最大59リットルなので、実際は55リットルくらいです。

それで10房くらいが限度です。

また、55リットルでも夏はかなり土が乾くので、朝晩の潅水は欠かせません。

ということで、大粒ぶどうの場合は少なくとも50リットルの土はほしいところです。

適切な土の量でぶどうをおいしく育てよう

ぶどうは家庭でもしっかりお世話をすれば育てやすい果物です。

まずはしっかりした根を作るために土の量をしっかりと考えましょう。

土の量=収穫量です。

自分がどれくらい作りたいかを考えて鉢のサイズを選びましょう。

決して総合植物サイトなどの情報を鵜呑みにしないようにしながらがんばりましょう!

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