もう冬キャンプが本格的になってくる時期ですね。
冬キャンプに欠かせないもの。
それは「暖」です。
冬キャンプをしたことがある人はわかると思いますが、焚き火も温かいんです。
温かいんですが……。
やっぱりストーブが欲しくなっちゃいますよね。
今回は家でもおなじみ「芯式灯油ストーブ」のご紹介ですよ。
ちなみにメーカーは屋外での使用を推奨していますので、テント内などの密閉性が高い場所での使用、上に調理具を置いての使用は自己責任になります。火事や一酸化炭素には十二分にご注意を。自己責任と言っても、何かあった場合は人にも迷惑がかかります!
灯油ストーブって何?どんな仕組み?
それではまず、灯油ストーブとはなんぞや?というところから入っていきます。
灯油ストーブ自体は1890年代から原理はありました。
今の灯油ストーブはほぼ全てが芯に灯油を浸透させて燃やす「芯式」ですが
当初メジャーだったのはキャンプのオイルランタンと同様、ポンピングで加圧をして燃やす「圧力式」でした。
しかし、1950年代にロングセラー商品「アラジンブルーフレームストーブ」が輸入されるようになり、瞬く間にポンプ式に代わり、芯式ストーブが主流になりました。
アラジンストーブは、今でもキャンパーの間で強い人気が根付いていますよね。
友人のアラジンストーブ、本日稼働します。久々のキャンプは秋の冷え込み始めた良き季節。 #アラジンストーブ #秋キャンプ pic.twitter.com/jQIfHzWzPA
— 太田英基@海外留学&英語学習スタートアップの人 (@mohideki) October 30, 2020
芯式ストーブの仕組みとしては、基本的には芯を燃焼させて熱を発生させるのですが、その芯の先端は灯油に浸っています。
灯油は毛細管現象(液体が細い管を重力に逆らって登っていく現象)によって燃焼部分まで浸透します。
そこに火をつけて燃焼させ、金属部分を赤熱させます。
あとは上記アラジンストーブのような「対流式」の場合は上方に熱が上がり、自然の空気の流れによって全体に温かい空気が循環します。
また、後ろに反射板のある「反射式」ストーブは反射熱により前方も温めることができます。
芯式灯油ストーブ(対流式)のおすすめ!
対流式といえばおしゃれキャンプ、おしゃれ冬キャンといえば対流式ストーブってくらいにキャンプとの見た目がばっちり合うストーブです。
ただ室内はともかく、屋外で使う分には対流式の機能上、メインの熱は上へ上へと行ってしまいますので、ストーブファンを置いたり、危険がない程度の高さにタープを張るなど工夫が必要です。
Aladdin(アラジン)ブルーフレーム グリーン BF3911-G
キャンプで一番多く見る対流式ストーブですね。
日本で初と言ってもいいくらいのメジャーな対流式ストーブです。
キャンプとの見た目の相性も抜群です。
ギアの1つとして大切に使っている人も多いのではないでしょうか。
パーツが交換式で長く使えるので、長い人はもう何十年間も使っているでしょう。
お値段はやや貼りますが、一生付き合っていけるストーブです。
TOYOTOMI(トヨトミ)レインボー ホワイト RB-250-W
アラジンストーブにも負けない密かな人気を持つ俗称「レインボーストーブ」です。
ガラスに特殊なコーティングが施されているため、炎の色が七色に見えるというところからネーミングが来ています。
点火方式が電子点火のため、壊れにくくパッと点火することができます。
また、明るいため非常用の明かりとしても使うことができます。
暖かさに関しては、対流式なので熱は上へ昇っていき、緩やかに温まります。
アルパカストーブ TS-77JS-C
こちらは韓国製の石油ストーブ。
こちらも上2つに負けない人気があります。
名前とそのコンパクトさからキャンプとの相性もいいですね。
新しくなったアルパカストーブは、日本仕様になり、日本の厳しい基準をクリアしています。
灯油漏れもなく使い勝手は良好です。
中心には燃焼筒がついていますので、アラジンやレインボーよりは多少横方向へ放射熱が広がりやすくなっています。
芯式灯油ストーブ(反射式)のおすすめ!
では「これはいいな」と思えるストーブのご紹介です。
CORONA(コロナ)石油ストーブ 3.7リットル RX-22YA
コンパクト!安い!温かい!の三拍子が揃った最強格の反射式ストーブです。
室内であれば6-8畳用です。」
幅45センチほどなので、広くない場所でも使用可能です。
上部に鍋ややかんを置いて、調理や湯沸かしも可能です。
屋外では対流式は熱が空に逃げてしまい、非効率な面があるため反射式は足を温めやすいです。
近所のホームセンターにも必ず置いてあると思われる、コスパ最強の一台です。
さらにコロナはワンタッチで灯油の蓋が起き上がって給油ができるので、汚れる心配がありません。
もちろん家でも使ってます。
見た目や雰囲気は二の次だ!という場合はこれを買えば間違いないでしょう。
アラジン 石油ストーブ CAP-U288
反射式アラジンストーブです。
レトロなグリーンは王道のアラジンカラーですね。
上記コロナより一回り大きいので、その分暖かさも上です。
室内で8-10畳用ですね。
アナログタイマーもついているので、消し忘れもなく安心です。
ただ、ブランド料金というかおしゃれ料金というか、価格はそれなりに高めです。
でもアラジンストーブは大幅なモデルチェンジが少ないので、調子が悪くなってもパーツを購入して交換しやすく、長い年月使えることが強みです。
「アラジン使いたいけど対流式はなぁ……。」って方はもうこれに決まりですね☆
TOYOTOMI(トヨトミ)GEAR MISSION RS-GE23(G)オリーブ色
トヨトミの限定デザインモデルです。
オリーブグリーンの他にコヨーテブラウン(キャメルっぽい色)があるおしゃれデザインになっています。
「反射式ストーブはデザインが微妙。」と思っているそこのアナタ。これを買って渋く、そしてかっこよく足を温めましょうよ。
性能はコロナと同等、お値段は2.2倍くらいですが、見た目はお金で買うものです。
長持ちするものなので、お財布と相談して決めてしまいましょう。
コヨーテブラウンはコットンテントなんかにめちゃくちゃ合いそうな色合いです。
ストーブと一緒にあったら便利用品!
ストーブファン
対流式ストーブの救世主となり得る「ストーブファン」です!
ストーブファンは天板の上に置いて使用します。
天板を通って熱が本体に伝わるとモーターが動いて、ファンがぐるぐると回り始めます。
風力的には扇風機の弱の半分の半分くらいですが、暖かい風が前方に吹いてくるのは画期的なアイテムだと思います。
何より電源いらずで置くだけで使える手軽さが素晴らしい。
うちでは屋内でもストーブの上に置いて洗濯物の方へ温風を送っています。
対流式ストーブを狙っている人にはもうセットと言ってもいいくらい必須アイテムです。
一酸化炭素チェッカー
ストーブは外で使うだけじゃなくて中でも使いたいって人多いと思います。
寝る前もテントの中はキンキンに冷えてますから、少し暖かくして寝袋に入りたいですよね。
でも一酸化炭素がもしテント内に溜まってしまったら……。
気付いた時にはもう意識が飛んだなんてことも考えられます。
そのためには一酸化炭素チェッカーを置きましょう。
警報が鳴るときの音量が大きいので、やや周囲には迷惑になってしまうかもしれませんが死ぬよりはマシです。
あの楽しいキャンプが最後だったなんてならないよう安全面もしっかり備えましょう。
安全に使ってぽかぽかキャンプを!
ストーブは冬キャンには欠かせないアイテムです。
灯油でもカセットガスでも電気でも、暖を取るときは安全を必ず確保してから!
万が一火事でも起こしたら隣のテントにまで移りかねません。
ココロも体も温まるストーブで、冬キャンを安心安全に過ごしましょう。
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