これから焚き火の季節
秋も深まって、肌寒い日が増えてきた今日このごろ、キャンプではいかがお過ごしでしょうか。
秋~春でしかキャンプに行けない(行かない)僕は、この時期から予約をしています。
でも気象庁で調べてみると、10月末は大体最低気温が8度くらい。

8度って雪がちらついてもおかしくない温度ですよ。
ダウンジャケットが無難な時期になっちゃいましたね~。
これはもう間違いなく焚き火をします。
焚き火は暖も取れて、絵になるし、いいですよね。
でも僕は苦手なんですよ……。
だって煙が出て目は痛いし、服が臭くなるし、そのまま寝ると寝袋まで臭くなるし、パチって爆ぜたらタープとかダウンジャケットとか穴が開くじゃないですか!
温かいけど家族(嫁娘)には「けむいくさい」言われるし。
あれさえなければ最高なんですけど。
それに煙が風に乗って、隣のテントを直撃してる時なんかもう笑えません。
土下座したくなります。
なので、焚き火はホントに寒くなければ極力しないし、炭で暖を取ったりもします。
でもやっぱり暗くなると炎のゆらめきを見たいのも現実。
なので今日はできるだけ煙の出ないキャンプの勉強をしたいと思います。
煙が出る仕組み
孫子は言いました。
「敵を知り己を知れば百戦殆(あや)うからず」と。
相手のことをよく知ってから挑めば、連勝間違いなしってことですよ。
まずは憎き煙の出る仕組みを勉強しましょう。
僕は理系じゃなかったのでちょっと調べたところ、わかりやすいものがありました。
もえるということは、酸素ともやすもののつぶが合体して起こる現象(げんしょう)です。ところが、もえているときに、酸素のつぶが少なくなっていくと、酸素と合体できなくなったつぶが大量にでてきます。これがけむりの正体です。
学研キッズネット:https://kids.gakken.co.jp/kagaku/kagaku110/science0566/
つまり煙=燃やしたかったけど燃えきれなかった薪ということですね。
そして空気の流れが悪かったり、しけってたりしてうまく酸素と合体できなかったりすると煙がたくさん出ると!
逆に言えば空気の流れを良くしたり、燃やすものを工夫すれば煙は減らせるんじゃ……!
煙を少なくするコツ
空気の流れをよくする
これはまぁよく言われていることですね。
焚き火台も風通しの良さそうなものや、ちょっと密閉型かな~なんてものもあります。
一番風通しが良さそうなのはユニフレームのファイアスタンドでしょうか。
ステンレスメッシュ素材なので、上下左右風が通り放題です。確かにめちゃくちゃ燃えた気がします。
その上コンパクト(収納はポールくらい細長い)なのです。
キャンプを始めて一番最初に使っていましたが、「焚き火でお湯を沸かしたり、調理をする」なんて自分のスタイルに合わないカッコいいことを考えてしまったばかりに手放してしまいました。
その後他の焚き火台を買ってやってみたものの、煤の掃除が大変すぎてすぐギブアップしたんですけどね。
今はパチもんオマージュ品もたくさんあるので、買い戻してもいいかもしれません。
ただ、風通しがいいということは、灰も飛びやすいし、燃えている薪も落ちる可能性があるということで、焚き火シートは必須ですね。
薪の積み方に注意すべし。
焚き火台がどんなに風通しが良くても、薪と薪の間に空気が入る余裕が無いと酸素は入っていけません。
材木を隙間なく積み上げるような形に置いても外側しか空気に触れる面はありませんが、それぞれ隙間を持って置けば四方が空気に触れることができます。
なのでそれぞれ斜めに薪を置いて交差するように隙間を作っていくのがいいですね。
あとはキャンプファイヤーみたいに薪を組んで積み上げるとか。
今日のメイン:もっと煙を少なくしたい!
上に書いたことは知っている人多いと思います。
というか焚き火をするならみんな一度は考えたことがある話ですね。
今日はコツだけじゃなく、実際に煙を少なくするためのお話なのですよ!
そのキーワードは「二次燃焼」と「ペレット」です!
二次燃焼ウッドストーブを使う
二次燃焼とは煙(燃え残ったもの)が広がる前に、もう一回熱い酸素をぶつけることによって煙を燃やしてしまおう、そうすれば煙はなくなるでしょ?という仕組みです。
素晴らしいですね。ホントに素晴らしい。考えた人天才。
ただ、これは普通の焚き火台じゃできません。
すぐに煙は広がってしまいますし、熱い酸素がどこにもないですからね。
こういった二次燃焼用の焚き火台(ウッドストーブ)が必要です。
ということで、僕はこれを買いました。
これはサイズが大(20cm)なので結構大きな炎が燃え上がります。
ソロ用に13cmくらいの小さいものも持っていますが、ファミリーキャンプがメインの今はそんなに使いません。
さて、このウッドストーブの燃えている様子がこちら。(一番上のパーツは外してあります。
変わった燃え方をしていますね。
下部から吸い込んだ酸素が熱で温められて、吹き出し口から出た瞬間に燃えているんですね。
これが二次燃焼です。(ハンドパワー的な。
これによって発生した煙が再度燃やされて、ほとんど煙は出ません。
しかも結局二回燃やしていることになるので、灰も煤もかな~り少ないです。
薪じゃなくペレットを使う
ペレットって犬猫のトイレやうさぎのご飯で馴染み深い人も多いと思います。
あんな感じで小さく圧縮した粒のことをペレットって言いますね。
使うのはおがくずを固めたペレットです。
なぜペレットかというと、薪って大体長いじゃないですか。
だから酸素の吹き出し口より上で燃えちゃうことも多くて、そうすると二次燃焼が起きないので意味がありません。
よくホームセンターで売っているトイレ用は紙だったりヒノキだったりですが、これは針葉樹です。
動画でも使っていますが、火付きもかなりいいので、ターボライターかバーナーで少し炙ってればすぐ火が付きます。
ついでにうさぎのトイレにも使ってみましたが、圧縮率がめちゃくちゃ高いのか、めっちゃ膨らみます。
今までの半分くらいの量で十分な感じ。
ホームセンターより価格/gも安いし、トイレ用としてもコスパ最高なので買って損はありません。
ちなみに写真にあるような可愛い画像じゃなくて、ただの無地の米袋で届きました……。
まとめ:これだけ見れば話がわかる
・焚き火は煙出るし汚れるしちょっと……。
そうでしょうそうでしょう。だったらウッドストーブとおがくずペレット買って焚き火すれば煙もほとんど出ない、灰も少ない煤も少なくて片付けも楽な焚き火が待ってるよ。冬キャンも温かいよ。
・でもお高いんでしょう?
それがですよ、ウッドストーブは1300円~4000円くらいで買えちゃうし、ペレットも30キロで2000円ちょっとだからお財布にも優しい。ペットを買ってる人はさらにトイレ代も不要になるからもっとおすすめ。
ただしホントに大きいのはそれなりに高いけど。
・暖は取れるの?
かなり勢いよく燃え上がるので温かい。けど、燃え上がりすぎて風が吹くと炎が倒れ込んできてちょっと怖い。
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