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アウトドア用衣類の生地は何がいいの?素材の特徴を説明!

お勉強

汗をかくアウトドア(登山やランニング)の際、肌着や上着は何の素材がいいのでしょうか?

素材はいろいろあれど、吸水性や通気性なども様々。

素材を見た時に「あぁこれは何枚目に着たらいいな」とわかるようになると便利です。

今回はアウトドアの衣類に使われる素材の特性をまとめました。

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代表的な素材は6つ!

  • 綿(コットン)
  • ポリウレタン繊維(スパンデックス)
  • ポリエステル
  • ナイロン
  • レーヨン
  • ウール

服のタグに載っている素材のほとんどは上記のどれかに当たるでしょう。

それぞれ特徴が全く違いますので、肌着には何がいいか。上着にはどれが最適か。

吸湿性や吸水性等を含めた長所・短所などを挙げたのでご参考に。

表の見方

吸湿性

繊維一本が空気中の水分(水蒸気)を吸収する性能を表した数値です。

数値が高いほど湿気を吸い取り、ムレにくい素材ということです。

吸水性

水蒸気ではなく、液体(汗や水)を吸収する能力です。

数値が高いほど吸汗するためベタつきが減り、肌を冷やしにくくなります。

速乾性

速乾性を表す数値は特にありません。

ただし、綿などの天然繊維は繊維それ自体が水分を吸収しますが、合成繊維には繊維自体の吸水性はありません

繊維と繊維の間に水分をため込むだけなので、乾きやすく(繊維から水蒸気として発散しやすく)なっています。

素材の特性

綿(コットン)

ワタの種子から取れる繊維で、正式には木綿(もめん)と呼ばれる素材です。

天然繊維なので、吸水性はすこぶる良いのですが、その分乾きにくくなっています。

汗と共に熱を吸収するので、服の内側は涼しくなるのですが、汗が乾かず体を冷やすため、長時間のアクティビティの肌着には不向きです。

原材料(主成分)セルロース(植物の炭水化物)
吸湿性7~8%
長所伸びにくく丈夫
水分をよく吸収する
短所縮みやすい
乾きにくい
耐性日光・酸・カビに弱い

ポリウレタン繊維(スパンデックス)

ポリウレタン繊維、別名スパンデックスは、ゴムのような特性を持つ化学繊維です。

衣料品に単体ではほとんど使用されず、他の繊維との組み合わせで利用されます。

伸縮性に優れており、混紡率が低くてもその特性を保てます。

伸びが良く着心地のいい肌着には使われている可能性が高いです。

ただし、製造した時点で寿命が必ず決まっているのが大きなデメリットです。

原材料(主成分)イソシアネートあるいはジイソシアネート
吸湿性なし
長所5~7倍に伸縮するため着脱しやすくなる
短所製造2~3年で繊維が劣化して使えなくなる
耐性塩素に弱い 加水分解・経年劣化する

ポリエステル

ポリエステル繊維は、アクリルとともに化学繊維の中で最も生産量と使用量が多い繊維の一つです。

衣類はしわになりにくく、速乾性があり、お手入れも簡単なため、急速に普及しています。

耐熱性と強度に優れ、軽量で染色も容易です。

吸湿性はほとんどありません。速乾とアピールされるのはそれが理由です。

薬品全般に強く、石油からできているため、虫害などもありません。

ただし、火の粉をうけるとポリエステルはすぐに溶けてしまうので注意しましょう。

原材料(主成分)石油
吸湿性0.5%
長所しわになりにくい。
形状がすぐに元通りになる。
乾きが早い。
短所火の粉に弱い。
汚れを吸着しやすい。
耐性摩擦や熱に強い。
薬品全般に強い。
日光に強く、耐候性あり。

ナイロン

ナイロンも石油から作られる繊維です。

ポリエステルに次ぐ生産量で人気の素材です。

摩擦に強く、切れにくい性質を持つので、衣類をはじめアウトドア用品に使われることも多々。

染色が容易で、柔らかく、薄手で軽量の生地になります。

ポリエステルと同様に速乾性が高く、カビや虫害の心配もありません。

さまざまな物質を練りこんで、静電気をおさえたり、保温性能を上げたりといったことも可能な便利繊維です。

原材料(主成分)石油
吸湿性1.5~3.5%
長所摩擦に強い。
適度に伸びる。
乾きが早い。
短所紫外線で変色する。
酸に弱い。
静電気が起きやすい。
耐性薬品・塩分・油分に強い

レーヨン

レーヨンは、石油を基にした合成繊維とは異なり、原料として木材パルプを使用しています。

絹を人工的に作ろうとした繊維です。

この繊維は吸水性が高く、水を吸収すると膨張しながら同時に収縮する特性を持っているため、繊維が縮むことになります。

さらにいったん縮むと縮んだままなので、服のサイズが小さくなってしまいます。

そのためレーヨンの割合が高い物はドライクリーニングが必要です。

ちなみに湿気を吸うと発熱を続けるという毛のような性質を持っています。

原材料(主成分)セルロース(植物の炭水化物)
吸湿性11%
長所伸びにくく丈夫
水分をよく吸収する
短所濡れると強度が低下
水に浸すと縮む
耐性摩擦、湿気に弱い

ウール

羊から捕れる毛=羊毛のことです。

天然繊維の中では最高の吸湿性を持っています。

天然の毛繊維には髪の毛と同様キューティクルがあります。

吸湿性は高くても、毛の外側はキューティクルにより撥水性があります。

そのため毛繊維の内側は水分をため込みますが、外側はさらっとしています。

これが汗をかいても肌触りのいい理由です。

最近はアウトドア用にメリノウールという高級羊毛が流行っています。

メリノウールは通常のウールより繊維が細く、より保温性が高くチクチク感が少なくなっています。

原材料(主成分)動物繊維
吸湿性15%
長所吸水力が抜群
保温性が高い
繊維の外側は撥水性がありベタつきにくい
短所強度が弱く引っ張られると切れやすい
乾きにくい
繊維の太さによってチクチクする
耐性虫害あり
火に弱い(燃え上がりはしない)
アルカリ性に弱い

素材はアウトドアの快適度に直結

アウトドア衣類に使用されるメジャーな素材を紹介しましたが、みなさんの着ている服には何が使われているでしょうか?

速乾性を売りにした商品でポリエステルで固めていないでしょうか?

ポリエステルは現在主流の素材ですが、吸湿性が劣っているのがデメリットです。

といってメリノウールで固めたとしても、速乾性に劣ります。

うまく自分のアクティビティの種類時間に合わせて、素材を組み合わせましょう。

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