キャンプの楽しみの一つ、キャンプ飯を簡単においしくするコツがあります。
調味料?作り方?いいえ、フライパンです!
そうです、毎日台所で使っているフライパンです。
そのフライパン、何気なくホームセンターで買っていませんか?
今回はキャンプ飯のグレードがアップする、フライパンの魅力をお伝えしたいと思います。
フライパンには種類がある?
フライパンと言われても、「焼ければなんだって一緒だろ!」という意見、たしかに正しいです。
ただ、フライパンと言っても、素材は様々です。鉄でできているフライパンも色々なコーティングがされている物もあります。
自分が使っているフライパン、使いたいフライパンの特徴を知ることで、作った料理がグレードアップするんです!
今回は使い方が簡単なコーティングされているフライパンは除いて、素材別に紹介をしていきたいと思います。
まずはどんなフライパンが自分の好みかどうかをチェックするために、フライパン全般についての情報を見てみましょう。
アルミフライパン(アルミパン)
1円玉と同じアルミニウムでできたフライパンです。
勝手な思い込みでは、パスタのお店なんかでソースを作るのに使われているイメージです。
クッカーやメスティンもほとんどがアルミ製なので、キャンプで使ってどんなものか経験済みの人も多いでしょう。
メリット
非常に軽くて26センチのフライパンでも1kg以下の物がほとんどです。
アルミニウムの熱伝導率は236W/m・K(数値が高いほど熱が伝わりやすいらしいです。)
今回紹介するフライパンの中でも2番目に高い数値です。
そのため、火にかけたらすぐ調理を開始することができます。
デメリット
油馴染みが悪く、食べ物(特に肉)が焦げ付きやすいです。
また熱や酸・アルカリに弱いため、強すぎる火力での調理などには不向きです。
柔らかい素材なので、力の入れ過ぎも良くありません。
ローマに来たらアマトリチャーナ!
— てるてる@ベルギーで社畜 (@teruX2_1987) February 10, 2020
アツアツのアルミパンでサーブ、トマトの甘み、グアンチャーレの塩気が程よい優しいマンマの味!
マンマも陽気で楽しいお店でした?
Ristorante dei Musei
Via Santamaura, 5, 00192 Roma RM, イタリア
+39 06 3972 3905 https://t.co/4hYAM9V6jb pic.twitter.com/DsN7FePkM2
銅フライパン
銅(ブロンズ)でできたフライパンです。
僕はまだ使ったことがありませんが、でも銅の色はかっこよくていつかは手に入れてみたいです。
ただ、内側までしっかり銅色をしたフライパンは結構お値段が張りますね…。
卵焼き用の四角いパンも数多くありますので、自宅でも銅フライパンは使える機会が多いです。
メリット
軽くて、20cmのフライパンで500gほどです。アルミに続いて銅も軽いですね。
表面は錫(スズ)メッキされているものも多く、焦げ付きはアルミより少ないようです。
真鍮と色が似ていますが、銅はサビもそこまで出にくいようです。10円玉もあまり錆びませんよね。
銅の熱伝導率は403で、フライパンとしてはトップクラスに熱が伝わりやすいです。火にかけた瞬間からムラなく焼くことができますね。
デメリット
比較的品が少なく、価格が高め。これかっこいいなと思った品は9000円弱でした。
酸に弱く、酸性の強い調味料などを使用すると銅が溶け出してしまう可能性もあります。
ステンレスフライパン
キャンプでもお馴染み、ステンレスを使ったフライパンです。
安定した金属なのでガンガン使いやすいかもしれませんね。
僕もステンレス大好き人間なので、是非欲しいところです。
メリット
丈夫で頑丈、焦げ付きがあっても金たわしでガシガシこすれます。
もちろん細かいキズは付きますが、使用には問題ありません。
ステンレスの熱伝導率は16と、ものすごく熱が伝わりにくいですが、一度熱が伝わってしまえば冷めにくいので、しっかり火を入れてから調理すれば常に強い火力を維持する必要もありません。
デメリット
ステンレスは頑丈ですがかなり重いです。
26cmフライパンで1.3kgありますので、軽いダンベルを持つのと一緒です。持ち手より先に重心があるので、体感的な重さはさらにアップします。
そのためオートキャンプなど、荷物の負担が少ないキャンプには適していますが、徒歩や自転車キャンプの持ち物には選ばれにくいでしょう。
そう、今朝、ステンレスフライパンの試運転した pic.twitter.com/f4EP3WgkET
— あぎとぅ(原作版) (@agito0219) June 24, 2018
鉄フライパン
今回の本命とも言える鉄フライパン。
キャンパーなら鉄の調理器具を目にする機会は多いのではないでしょうか。
スキレットやダッチオーブンもほとんどが鉄でできています。
扱いが難しいイメージがあるかもしれませんが、鉄のフライパンは家でもキャンプでも大活躍の一品です。
僕も家では鉄のフライパンを3つ使っています!
価格も1000円台から買うことができ、「とりあえず使ってみたい」といった場合でも気軽に買うことができます。
鉄フライパンについては次回以降ものすごく詳しく説明していきます。
パール金属の鉄フライパンは価格も非常に安く、26cmのもので1400円ほど。
サイズも2cmごとにあり、とりあえず試しのフライパンには最適です。
試しと言いながらも一生モノのスペックはあるんですが……。
SNSで大人気のターク(Turk)フライパンがこちら。
1つの鉄塊をひたすら叩いてフライパンの形にしたものです。そのため鍋から取っ手まですべてつながっています。
キャンパーなら誰しも知っている一品です。
余談ですが、先日引っ越しをした際に引越し業者の人に「タークですよね?これ。」と、運んでいたフライパンの話題になり、キャンプ話が盛り上がりました。そのくらい知名度があります。
メリット
頑丈、雑に使っても全くへこたれる気配がありません。
鋭利な金属や、金属製の調理器具も余裕で受け止めてくれます。
また蓄熱性も高いため、全体をまんべんなく熱してくれます。
高火力で一気に調理をすることができるため、水分が出すぎて素材が固くなるといったこともありませんし、表面をカリっとした食感に焼くことも可能です。
また、無骨な見た目が映えるのもSNS向きですね。
値段も様々で、安いものは1000円台からありますので、とりあえず使ってみたいという人も手に入れやすいんです。
もちろんデザイン性やフライパンの作り方によってこだわったものは価格も高くなっています。
今日は鉄フライパンのひとり焼き肉??
— 大吉camp⛺@次回3/14 (@daikichi_camp) March 13, 2020
福岡といえば玄風館!(行ったことない?) pic.twitter.com/Gt4WHKfYzY
デメリット
熱伝導率が83.5で良くも悪くもないといったところ。加熱するのに多少の時間は必要です。
その代わり熱容量が大きく、材料を入れてもフライパンの温度が下がりにくいので、材料を入れた瞬間から高火力で熱することができます。
また、鉄もステンレス同様かなり重いです。
おいしく料理ができるのに女性に人気がないのは、その重さが原因ですね。
また、他の金属フライパンと違って手入れをしながら使用する必要があります。
使用する前にシーズニングと呼ばれる作業も欠かせません。
フライパン選びは楽しい!
様々な素材でできているフライパンをご紹介しましたが、自分にはこれだな!という素材は見つかりましたか?
テフロン加工やダイヤモンド、マーブルコーティングといったコーティングフライパンが世の中には溢れていますが、寿命は長くて1~2年です。
熱や摩擦によってコーティングが剥げてしまうんですね。
金属のフライ返しやおたまは×ですし、火力も中火までといった制限があるフライパンでは、ワイルドなステーキや火力が命のチャーハンや野菜炒めは難しいですね。
そういった料理でも逆にコーティングがないフライパンなら向いている料理に生まれ変わります。
コーティングがないフライパンは大切に使えば一生モノの相棒になります。
テフロン加工のフライパンではなかなか浸れない、プロになったかのような気分を味わってみてはいかがでしょうか。
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