TENT FACTORY(テントファクトリー)というメーカーをご存知でしょうか。
テントファクトリーのルームテントは、コスパの優秀さには定評があります。
【コスパ】、この言葉が大好きな人も多いでしょう。
しかしこのメーカーは値段だけでなく、質も決して侮ることなかれ。
商品の選択肢も豊富なので、メインでもサブでも持っていて損はないでしょう。
テントファクトリーは神奈川県にある「株式会社アウトサム」が2012年に作ったアウトドアのプロデュースブランドです。
アウトドアに定評のある工場をパートナーにし、工場からの直送を行っているため、購入はほとんどがECサイトなどのネットショップで、一般店舗にはほとんど商品が並ぶことはありません。
反面、工場直送のためコストパフォーマンスは非常に優れていますし、企画を商品へダイレクトに反映させることができるのです。
定期的にナチュラムとのコラボ商品も出していて、さらにお買い得感が増しています。
もちろんテントだけではなく、様々なアウトドア用品があるので、公式HPをご覧いただくのもおすすめです。
ここではテントファクトリーのメインであるルームテントについて説明・紹介します。
ルームテントについて
概要
「ルームテント」とは通常の寝室だけでなく、「リビング」が加わったテントのことを指します。
通常は寝室+タープを設営することによりリビングスペースを確保しますが、ルームテントは最初からリビングが確保されているため、タープを張る必要性がグッと下がります。
もちろん「広いリビングスペースがほしい!」という方はタープを張るのですが、ルームテントのリビングでも、チェアとテーブルを置いてゆったりできるものがたくさんあります。
ルームテントには2ルームテントと3ルームテントがありますが、メジャーなのは2ルームテントです。
メリット
・タープを張る必要性が減る。
一般的なキャンプであれば、まずテントかタープのどちらかを設営し、もう片方を…と2段階の手間がかかってしまいます。
2ルームテントはその手間が1回で済みます。設営に慣れれば必要な時間が同等以下になり、時間短縮につながるでしょう。
・寝室・リビング共にゆったりできる
2ルームテントは比較的大型の物が多いため、寝室・リビング共に広いスペースを確保することができます。
4人家族でも余裕を持って眠ることができる寝室や、チェアでくつろぎながら談笑できるリビングスペースが特徴です。
サイズによっては、リビングスペースで調理をして食事をすることもできるでしょう。
・リビングに壁があるため暖房効果を得られやすい
主に冬季キャンプのメリットになりますが、リビングスペースに壁と屋根があるため、ストーブやヒーターの暖房効果が得られやすいです。
もちろんその分換気も必要になります。
・雨の日の設営、撤収がしやすい
ルームテントはその特性上、フライシートを設営した後インナーテントをつけるものが多いです。そのためまず屋根を作ってからのんびり中の設営を行うことができ、また撤収の際も中を片付けてから、フライシートを片付けることになります。
さらにトンネル型のルームテントは設営方法もシンプルで、慣れれば短い時間で設営を終了することもできます。
デメリット
・設営サイズが大きい
テントサイズが大きいのが特徴なので、小さめの区画サイトではギリギリまたははみ出てしまうこともあります。
フリーサイトを予約するか、区画サイトであれば予約時に縦横の幅を確認するといいでしょう。
・重い
これもサイズに比例して避けては通れない問題です。
家族向けのルームテントになると10~20kgはありますので、車での移動が基本となります。
現地でも駐車場から設営場所が離れている部分は、キャリーを使ったり二人で運ぶなど工夫が必要でしょう。
・設営に二人必要
前2つと並んでよく言われるのが設営に人数が必要なこと。
サイズが大きく、ポールを自立させるのも一人では大変なので、家族や友人など手伝ってくれる人と一緒に設営するのがいいでしょう。
それでは実際にテントファクトリーの商品紹介です!
テントファクトリーのルームテント紹介
2Rスクリーンテント アオバ
2Rスクリーンテント アオバ(AOBA)はテントファクトリーのテントの中でも、ハイエンドタイプのルームテントです。
ハイエンドタイプと言っても、某有名メーカー達の価格とは一桁違います。
もちろん一桁少ない方ですよ。
なので「ハイエンドか……。」と言って諦めるには早すぎます。
また定期的に改良が繰り返されているため、非常にユーザビリティが高いテントに仕上がっていますし、これからもより良いものになっていくでしょう。
- アウターテントポール:アルミニウム
- アウターテント:ポリエステルタフタ+リップストップ210T 68D(耐水圧3000mm)
- インナーテント:ポリエステルタフタ185T 75D(耐水圧800mm)・フロアパーツ:ポリエステルオックスフォード(耐水圧3000mm)
- トップルーフ:ポリエステルタフタ+リップストップ210T 68D(耐水圧3000mm)・裏側:UVカットブラックコーティング
- 重量:21.4kg(付属品全て含む)
6点で固定するタイプのテントです。
それぞれの面は開閉可能なメッシュになっているので、オールシーズンで活躍できますね。
スカートもついているので、冬季も寒さがしのぎやすくなっています。
2020年モデルは
- ランタンフック場所の追加
- ポールの固定をピン式→ロック式に変更
- トップルーフ裏コーティングをブラックへ変更
- トップルーフ裏をリップストップ生地に変更
などの変更がなされているようです。
フォーシーズントンネル2ルームント
テントファクトリーの最もベーシックなルームテントがこちらになります。
4シーズン対応の2ルームテントです。
スカートがついていて、冬の冷気も防いでくれるので、安心して眠れますね。
広さ的には大人が3人いても快適に寝ることができる広さがあります。
ナチュラムには限定カラーも販売されています。買っとけばまず間違いはなさそうです。
ベージュはAmazonが一番安いです。(現在)
スペック
- 寸法:4350×2550×1900(h)mm
- 構造部材:アウターテントポール:ファイバーグラスアウターテント:ポリエステルタフタ+リップストップ210T 68D(耐水圧3000mm) インナーテント:ポリエステルタフタ185T 75D(耐水圧800mm)・フロアパーツ:ポリエステルオックスフォード(耐水圧3000mm)
- 重量:12.2kg(付属品全て含む)
- 付属品:スチールペグ28本(4本予備)・ガイドロープ:2.5m×8・3.5m×2 スチールアップライトポール:2本(1750mm) グランドシート:PE(ポリエチレン)専用キャリーバッグ(660×250×250mm)
- 対象シーズン: オールシーズン
そしてフォーシーズントンネル2ルームテントにはサイズが大きくなったLも販売されています。
- サイズ:5600×2550×1900(h)mm
- インナーテントサイズ:240x210x180cm
- 専用キャリーバッグ:(660×280×280mm)
Lは縦長が1.3mほど長くなっています。
これはリビングスペースが広くなっているので、インナーテントの大きさは変わっていません。
寝室を重視している人はLでなくてもサイズは変わりませんので、安心して選んでもらえます。
ただ、Lは現在どこも入荷待ちのようですね……。
2021モデルが出るまで待つというのも手かと思います。
AIR CABIN 4(エアキャビン)
最後は少し変わったルームテントです。
最近すごく流行ってますね。
ポールの代わりにエアーで設営するテントです。
ナチュラムがめちゃくちゃ安いです。公式やAmazonと3万くらい違います。
スペック
- 本体サイズ:幅300x奥行490cmx高195cm
- インナーサイズ:幅210×奥行280×高190cm
- 収納サイズ:幅700×奥行340×高340cm
- 重量:15.1kg
- ポール材質:TPU
- インナーテント材質:ポリエステル
- フライシート材質:ポリエステル190T
- フロアシート材質:ポリエチレン
- 耐水圧:フライシート/5000mm、フロアシート5000mm
- 定員:3?4人用
- 付属品:ポンプ本体、ホース、ペグ
- エアテント
インナーサイズから見ると、大人二人、子供二人くらいで寝室にすることはできそうですね。ファミリーでも十分実用的です。
なによりポールを刺して……二人で持ち上げて……と、キャンプには欠かせなかった手間が省略できます。
足でぷこぷこ空気を入れるだけで自立するんですから。
電動にすれば足の労働すら不要になってしまいます。
エアーで設営するテントを躊躇する人の中には、「穴が空いたら空気が出てしぼんでしまう……。」という点でなかなか手が出せない人もいると思います。
でもよく考えれば普通のテントもポールが折れたらもう設営できませんよね。
それと一緒です。相棒を大切に使えば長持ちしますよ。
それでも穴が空いたら、タープ泊にすればいいんです。
僕は楽をしたい派なので、次のテントはこれにしようとさりげなく決意しています。
テントファクトリーは買い!
テントファクトリーは高級ブランド志向の人には向かないと思いますが、コストだけを求めず、質も求めたい人にはぴったりのブランドです。
また、今までの傾向からテントファクトリーはナチュラムと仲良しなので、ナチュラム限定モデルやカラーを出しやすく、購入するならナチュラムが一番だと思われます。
今度はテントファクトリーの他のギアもぜひ紹介したいと思いますので、一緒に沼にハマっていきましょう。
では思い出に残るキャンプを!
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